日常生活やビジネスにおいて、スムーズな通信が欠かせない時代になりました。しかし、携帯電話の通信状況はキャリアによって異なるため、どのキャリアを選べば最も繋がりやすいのか迷ってしまうことも多いですよね。特に、外出先での重要なコミュニケーションが円滑に行えなければ、ビジネスにおいて大きな支障をきたすこととなります。
そこで今回は、ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの中で最も繋がりやすいキャリアはどれなのか、基地局の数や人口カバー率、対応バンド、通信速度など4つの項目を徹底比較します。自身の通信品質を向上させるために、ぜひ最後までご覧ください。
基地局数と人口カバー率について
携帯会社の繋がりやすさを知るうえで、1番重要なのは基地局数です。
スマートフォン間の通信は直接端末同士で行われるのではなく、基地局や交換局などを通して電波のやり取りをしています。
例えば友達のスマートフォンにLINEを送った場合、自分のスマートフォンから相手のスマートフォンに直接電波が届いているわけではなく、下記のような仕組みで送られています。
自分のスマートフォンの発した電波(LINE)を、近くの基地局がキャッチする
交換局などに信号として伝わり、相手の近くにある基地局に届く
基地局から発せられる電波(LINE)を、相手のスマートフォンがキャッチする
つまり基地局が範囲内にないと電波を送れないため、相手と繋がることができません。
このように、基地局数は携帯会社の繋がりやすさを知るうえで、重要な指標です。
次に携帯会社の繋がりやすさを知るために、人口カバー率もチェックしておきましょう。
総務省による人口カバー率の定義は、下記の通りです。
人口カバー率
全国を約500m四方のメッシュに区切り、メッシュの過半をカバーした際に、当該メッシュの人口を全人口で除したもの。
500m四方の中でも繋がる場所と繋がらない場所がありますが、過半数が繋がる場合は人口カバー率を100%とみなすことにしています。
そのため、人口カバー率100%だからといって確実に繋がるとは限りませんが、繋がりやすさを知るうえでの参考にはなるでしょう。
ちなみに、人口カバー率は3G・4G・5Gそれぞれの数値があるため、調べる際は導入予定の通信規格のものをチェックしましょう。
このように携帯会社の繋がりやすさを知るうえで、人口カバー率は参考となる指標です。
キャリアごとの基地局数と人口カバー率の比較
ドコモの基地局数と人口カバー率
ドコモは高周波数帯の基地局を中心に増やしており、その数は多いです。しかし、人口カバー率は他のキャリアと比べると若干低い傾向があります。
auの基地局数と人口カバー率
auは低〜中周波数帯の基地局を多く展開しています。そのため、人口カバー率はドコモよりも広い範囲に及びます。
ソフトバンクの基地局数と人口カバー率
ソフトバンクも低〜中周波数帯の基地局が多く、人口カバー率も広いです。特に、ユーザーは安定した通信を評価しています。
楽天モバイルの基地局数と人口カバー率
楽天モバイルは比較的新しいキャリアですが、基地局の数は急速に増えています。ただし、人口カバー率は他のキャリアに比べるとまだ限定的です。
対応バンドについて
携帯会社の繋がりやすさには、対応バンドもかかわってきます。
そもそもスマートフォンにおけるバンドとは、「電波の周波数帯」を指します。
スマートフォンなどの通信機器は、インターネット接続するために電波を使いますが、周波数帯はその電波が通る道のようなもののイメージです。
もし同じバンドを使用する人が多くなると混雑しインターネットが遅くなるため、総務省がキャリアごとにバンドを割り当てています。
このキャリアが使用できるバンドが、「対応バンド」です。
対応バンドの種類によって「遠くまで電波が届く」「高速通信が可能」「障害物に強い」など、特徴が異なります。
よって携帯会社の繋がりやすさを知る場合、対応バンドもチェックする必要があるでしょう。
対応バンドの比較
ドコモの対応バンド
ドコモは幅広い周波数帯を利用しています。そのため、通信の安定性は高く、広範囲にわたって利用することができます。
auの対応バンド
auも幅広い周波数帯を利用しています。ドコモと同様に、通信の安定性や広範囲での利用において優れています。
ソフトバンクの対応バンド
ソフトバンクも幅広い周波数帯を利用しており、通信の安定性は高いです。特に、ビデオ通話などのデータ通信において高速な通信が可能です。
楽天モバイルの対応バンド
楽天モバイルも幅広い周波数帯を利用していますが、他のキャリアと比べると若干制約があります。しかし、通信の安定性は向上しており、将来的にはより優れた品質が期待されます。
通信速度について
携帯会社の繋がりやすさを知るうえで、通信速度は重要な指標です。
1秒間にデータをどれだけ送受信できるかの数値で、単位は「bps」が用いられます。
数値が高ければ高いほど「通信速度が速い」状態です。
通信速度が速いほど、コンテンツのダウンロードやブラウザの閲覧がスムーズにできます。
なお、通信速度には「上り」と「下り」があり、それぞれの意味は下記のとおりです。
「上り」データのアップロードのこと
例:SNSや動画の投稿、メールの送信、ライブ配信
「下り」データのダウンロードのこと
例:SNSや動画の閲覧、メールの受信、コンテンツのダウンロード
携帯会社の繋がりやすさを調べるうえで、通信速度は見逃せない数値です。
通信速度の比較
ドコモの通信速度
ドコモの通信速度は高速で、特に高周波数帯では快適な通信を実現しています。ただし、一部の地域や人口密集地では速度低下の可能性もあります。
auの通信速度
auも高速な通信を提供しており、低〜中周波数帯での通信においては安定した速度が期待できます。ただし、高周波数帯では速度がやや低下することがあります。
ソフトバンクの通信速度
ソフトバンクも高速な通信を実現しており、特にビデオ通話などのデータ通信においては安定した速度が期待できます。ただし、一部の地域での速度低下の報告もあります。
楽天モバイルの通信速度
楽天モバイルの通信速度は、他のキャリアと比べると若干劣ることがあります。ただし、建設中の新たな基地局の展開により、速度向上が期待されます。
最も繋がりやすいキャリアの結論 and まとめ
総合的な比較を行った結果、最も繋がりやすいキャリアはソフトバンクとなります。ソフトバンクは基地局数や人口カバー率が高く、対応バンドも幅広いため、安定した通信が期待できます。また、ビデオ通話などのデータ通信においても高速な通信が可能です。ただし、
各キャリアの状況は常に変化しているため、自身の通信環境に合ったキャリアを選ぶことが重要です。最新の情報を確認し、自身の通信品質を向上させるために、ぜひ慎重に選択してください。